激しい男?実は人情派 メジャーは1年のみ 監督として開花 

[ 2010年11月5日 09:44 ]

レッズの監督時代のスパーキー・アンダーソン氏=74年

 米大リーグの監督を計26年間務め、レッズ、タイガースを率いて名将としての地位を確立したスパーキー・アンダーソン氏が4日、76歳の生涯を閉じた。

 二塁手だった選手時代はメジャーでのプレーは1年だけと大成しなかったが、指導者として開花した。1970年にレッズ監督に就任。大リーグの最多安打記録を持つローズら「ビッグレッドマシン」のスター選手をまとめ上げ、2度のワールドシリーズ制覇を果たした。
 17年にわたって指揮したタイガースでは、どん底のチームを立て直し、84年に頂点に立った。タイガース時代に選手として在籍した元ヤクルト、阪神のパリッシュ氏は「彼の決断はすべてが的確だった」と振り返る。
 78年秋にはレッズの監督として日米野球で来日。ローズのほか、エースのシーバー、捕手のベンチらが活躍し、巨人などと17試合を行い、14勝2敗1分けで、メジャーの力を見せつけた。
 マイナー時代の積極的なプレーや激しい抗議でスパーキー(火花を散らす)と呼ばれたが、人情派で知られ、選手、関係者だけでなくファンにも愛された。セリグ・コミッショナーは「職務で困難にぶつかると、いつも励ましてくれた。彼は誠実な友だった」と、その死を悼んだ。(共同)

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2010年11月5日のニュース