ゴンザレスでジ・エンドも…CSで王者の誇り示す

[ 2010年9月29日 22:51 ]

 【巨人1―3阪神】感情は胸の底に追いやっていたのだろう。原監督は言葉を選びながら、冷静に心境を語った。「悔しいですね。4連覇を目標に誇りと緊張の中、全力で戦って、こういう結果になった」。巨人は残り4試合で首位中日と2・5ゲーム差となり、逆転は不可能。リーグ4連覇の夢は、ついえた。

 ゴンザレスが3回途中に3失点でマウンドを降りた。救援陣は無失点で踏みとどまったが、先発が序盤でKOされては、どうしても後手に回る。追い上げる展開を強いられた打線は決定打を欠き、8安打しながら1得点に終わった。
 今季の最大の誤算は先発陣だ。昨季15勝2敗のゴンザレスは、今季も柱になるはずだったが、これで5勝13敗。夏場に勝てなくなった内海とともに、投手陣崩壊の象徴となってしまった。失速の原因となった先発陣の不振は、最後まで解消されなかった。
 シーズンが終わったわけではない。今後はクライマックスシリーズを見据え、2位が目標となる。指揮官は「戦いは続く。まだまだ、勝負の世界にどっぷりと漬かって、戦っていきたい」と前を向いた。王者の誇りを見せるチャンスは、まだ残っている。

 ▼巨人・清武代表の話 次の目標に向かってやるだけ。まだ、クライマックスシリーズがあるわけだから。

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2010年9月29日のニュース