阪神、打線組み替えが奏功…窮地でもぎ取った白星

[ 2010年9月29日 22:48 ]

 【阪神3―1巨人】徳俵で踏みとどまった。自力での逆転優勝にはもう1敗もできない窮地で阪神が白星をもぎ取った。

 真弓政権下で2季連続となる五分の対戦成績で巨人戦を終え、宿敵がわずかに残していたリーグ4連覇への望みも断った。指揮官は「よそのことより、自分のところがまだチャンスがあるので頑張っていきたい」と前を向いた。
 不振のブラゼルを外した打線の組み替えが奏功した形だ。「セキ(関本)の方が相性がいいということで。勝つということが前提なんでね」。1点を追う三回の逆襲は、その関本から始まった。高めの速球を右前に打ち返して出塁。続く坂がこれに応える。
 1ストライクからの2球目。高く浮いた速球を強振した。一直線に伸びた打球が右翼のフェンス上部に当たって跳ね返った。一度は本塁打と判定されたが、ビデオ判定で三塁打に。それでもこの一打が打線に火を付け、この回の3得点で試合をひっくり返した。
 「出たくても出られない選手がいる。ましてやこういう状況がこれからあるかどうか分からない」。優勝争いの緊張感の中で力を発揮した25歳の活躍で、阪神が望みをつないだ。

続きを表示

2010年9月29日のニュース