ロッテ奇跡Vへ5差!西岡が涙目のサヨナラ“演出”

[ 2010年9月15日 06:00 ]

<ロ・ソ>延長11回1死満塁、ロッテ・西岡の一ゴロが悪送球を誘いサヨナラ勝ち。福浦は水をかけて西岡を祝福

 【ロッテ5―4ソフトバンク】涙目で走った。一塁ベースを駆け抜けると、歓喜が起こる。ロッテ・西岡は後ろを振り返った。三塁走者の田中がサヨナラのホームイン。とんでもない奇跡が起こった。

 「打った瞬間、泣きそうになりながら走った。地獄から天国に行けました」。延長11回。右太腿裏痛から15試合ぶりに先発したサブローが右前打。さらに1死一、二塁から代打・金泰均が左前打を放ち、満塁で回ってきた。「サブローさんはケガを押して出てくれた。テギュンは(先発を外れ)悔しい思いがあったと思う。だから絶対決めようと」。当たりは平凡な一ゴロ。だが、一塁手・明石が本塁へ悪送球し、チームの連敗は5で止まった。
 「1%でも優勝の可能性がある限り、あきらめずにやる」。そう言い切る西岡は3回1死三塁では井口の二ゴロで猛然とホームに突っ込み、相手の悪送球を誘った。7回には3本目の安打でシーズン23度目の猛打賞を記録。そして最後にまたも相手の悪送球でサヨナラ劇の主役になり「気合勝ちです」と笑った。

 ▼ロッテ・マーフィー(6回2/3を3失点)全体的に自分が描いた通りの投球ができた。ただ多村への失投が悔いが残る。

 ≪201安打ペース≫西岡(ロ)が3安打を放ち、今季23度目の猛打賞。シーズン23度は98年前田智(広)、01年小笠原(日)と並びプロ野球3位タイ。プロ野球記録は96年のオリックス・イチロー(現マリナーズ)の26度。今季132試合で安打数を184とし、シーズン201安打ペースとなった。

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2010年9月15日のニュース