イチローに崩された松坂 チームの勝利にも険しい表情

[ 2010年9月15日 16:37 ]

マリナーズ戦の1回、先制点を許したレッドソックス・松坂

 【レッドソックス9―6マリナーズ】ベンチで戦況を見つめる顔は険しかった。松坂は、7回先頭のイチローに安打され降板。チームが逆転勝ちした喜びはほとんどない。5失点の結果はもちろん、警戒し、力を振り絞った相手に引導を渡された悔しさがにじんだ。

 第1打席こそ左飛に仕留めたが、続く3度の対戦はすべて出塁、得点につなげられた。3回は先頭でストレートの四球を与え、5回は適時二塁打。「久しぶりにイチローさんが相手でも良くない。納得できるボールが出なかった」。これまでは普段以上の力を発揮できた一流打者との対決に、体が反応しなかった。
 8失点の前回登板からここまで、3日連続で投球練習を行うなど必死で修正を試みた。今回は成果に結び付かなくても「ボール自体は悪くない。良い方向にいく可能性はある」。さえない表情の中、何とか立て直して残りシーズンを戦い抜く決意を示した。(共同)

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2010年9月15日のニュース