雄星4日連続ブルペンで熱投締め!!

[ 2010年1月28日 06:00 ]

ブルペンで投げ込む雄星

 西武のドラフト1位左腕・雄星投手(18=花巻東)が27日、所沢市の西武第2球場で新人合同自主トレを打ち上げた。初の4日連続となったブルペンでは最多の58球を投じ、最後は細川を座らせて24球の熱投締め。約3週間の自主トレ期間内に9度もブルペンに入り、フォームの課題を見つけるなど、自ら合格点を与えた。まずは順調にプロの第一関門を突破。黄金左腕は万全の状態で2月1日からのキャンプに臨む。

 充実の打ち上げに雄星は胸を張って言った。「満足です。やり残しは全然ないです」と自らに合格点を与えた。「一番のテーマはフォームの確認と課題を見つけることだった。そこは狙い通りできました」と“南郷への宿題”を明確にしたことを最大の収穫に挙げた。

 総仕上げとなったブルペンでは細川を初めて座らせ、24球。初の4連投の疲れを感じさせなかった。「細川さんにはこのあいだ“全然ボールが来てない”と言われて悔しい思いもあった」と気持ちで向かっていった。立ち投げも含めれば今年最多の58球に「5、6割の力で投げられた。自分が思い通りに投げた球には自信があります」。25日に立ち投げで初めて受けた時には「疲れているんだな、と思った」と話していた細川も「ずっといいボールを投げていた」とダメ出しを撤回し、何度もうなずいた。

 「肩ができてきて腕に力が入りすぎた。それで球が変な回転になる、と細川さんにも言われた。そこだけ修正して、いいボールを投げる確率を高めていきたい」と投げ急ぐ課題と向き合った。中盤からはあえて間をとり、上半身の力みを解いた。あくまで求めたのは現時点の完成度ではなく、将来へのフォーム固め。変化球も解禁しスライダーを投げたが、すっぽ抜けて大暴投に。「半年ぶりなので。遊び気分で投げましたがこれはマイナスです」と減点を挙げることも忘れなかった。

 「紅白戦では打たれて勉強したいと思う。松坂さんも最初はボコボコに打たれて、そこから開幕に合わせ課題を見つけて新人王を獲ったと聞いた」と大先輩を例えに挙げ、キャンプでも失敗から学ぶつもりだ。「厳しい練習メニューを乗り切れなければ2軍にいると思う。技術的に足りなくて2軍は仕方ないが、体力的に下へ落ちるのは一番恥ずかしいこと」と2月1日のキャンプインを見据えた18歳。確かなテーマと覚悟を胸に、勇躍南郷の地へ乗り込む。

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2010年1月28日のニュース