山口初日なのに早すぎ!速すぎ!150キロ

[ 2010年1月28日 06:00 ]

内海が背後で見つめるなか、初日からブルペン入りした山口

 巨人のA班(主力組)の合同自主トレが27日、宮崎市の宮崎県総合運動公園で始まり、今年から先発に転向する山口鉄也投手(26)が早速ブルペン入り。捕手を立たせてオール直球の23球だったが、150キロ近い剛速球を投げ込み周囲の度肝を抜いた。

 左のスリークオーターから火の出るような球が用松ブルペン捕手のミットに次々と吸い込まれた。「初日なので少し力を入れちゃいました。バランスを考えて7、8割の力は込めて投げた」と本人は涼しい表情だったが、他の投手と球威の次元が違った。隣のマウンドで投げ終わった内海はあ然とした表情で見守り、「真っすぐがメチャメチャ速い。半端ない。力強さが自分と全然違う」と脱帽。“プレキャンプ”がスタートした宮崎のブルペンにざわめきが起こる中、球団スタッフから「150キロは出てるぞ!」と驚きの声が上がるほどだった。

 キャンプ前のこの時期にしては異例の球速だ。救援から先発への転向が決まった今年は下半身強化とスタミナ強化に重点を置き、1月に内海、東野らとグアムで15日間の合同自主トレ。両足に約2キロの重りをつけてのダッシュなど走り込みを中心に6時間以上に及ぶ過酷なメニューをこなした。「内海さんについていくので精いっぱい」と話していたが、底知れない潜在能力を引き出す土台は確実に築かれていた。

 スライダー、シュート、チェンジアップの変化球も150キロを超える直球があってこそ。変化球は2月1日のキャンプ以降に解禁予定で、合同自主トレではウイニングショットの直球のキレに磨きをかける。「(練習試合などの実戦は)いつでも投げるつもり。(先発でも)最初から飛ばして投げる」。目の前の打者を力でねじ伏せるスタイルは変わらない。未知の先発も準備は万全だ。

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2010年1月28日のニュース