越年は確実…中島3時間超交渉もまた保留!

[ 2009年12月23日 06:00 ]

<西武契約更改>3時間に及ぶ2度目の交渉も保留の中島裕之

 西武・中島裕之内野手(27)が22日、西武ドームで2度目の契約更改交渉に臨み、前回と同じ4000万円増の年俸2億5000万円の提示を保留した。午後6時から始まった交渉は食事休憩なしの約3時間20分にも及んだが、中島は疲れた表情も見せず「今年は自分の中で、今までで一番良かったシーズンだと思う。妥協することはない」と徹底抗戦を誓った。

 交渉を終えた中島が会見場に現れたのは午後9時30分。待ちくたびれた報道陣を尻目に「おなか?すいてないですよ」。2日の前回交渉も1時間半で、計290分を費やしたことになる。「査定ポイントの内容、査定方法を細かいところまで、時間をかけて分かりやすいように説明してもらった」。自身で持ち込んだノートにメモを取りながら、交渉相手の前田球団本部長を質問攻めにした。
 特に「義務値」の解釈に時間をかけた。今季はリーグ唯一のフルイニング出場を果たした上で、打率・309、22本塁打、92打点。ただ前田本部長は「高額年俸の選手に対しては、こちらもレベルの高いものを期待している」とし、中島に求める具体的な数字を挙げて説明。それに対して中島は、タイトルを獲得した最多安打(173本)、最高出塁率(・398)などの数字も挙げて見直しを訴え続けた。
 提示額である2億5000万円は背番号3を受け継いだ清原和博氏の95年の年俸に並び、野手で2億5000万円以上は球団史上4人目だ。それでも「やっぱり上げてもらった方が(判を)押しやすい。次?年は越しそうです」。07年以来の越年は確実。今やチームの顔ともいえる選手会長は、納得いくまでとことん話し合う覚悟だ。

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2009年12月23日のニュース