ボビー 井口の“特別契約”に不快感

[ 2009年1月27日 06:00 ]

石垣島キャンプの準備のため千葉マリンを訪れたロッテのバレンタイン監督

 ロッテのボビー・バレンタイン監督(58)が井口の“特別契約”に強い不快感を示した。契約に起用は二塁手に限定される条項が盛り込まれていることを受け「本来それは公にするものじゃないと思うし、語られるべきものではない」と指摘。他選手の士気に影響が及ぶ可能性を懸念し「(選手起用で)公平を期すためにも、事前に契約内容を聞かないというのは私のポリシーだ」と続けた。

 メジャーでは通例でも、日本では異例のポジション限定契約。「井口やフロントの方から話をしたいのであれば聞くが…。今年から球団の新しい方針があるかもしれない」と柔軟に受け入れる姿勢も示す一方で、苦悩の経験談を披露。レンジャーズ監督時代のシーズン終盤、ある投手から“出来高があるから、もう1試合投げさせてほしい”と直訴されたことがあるという。「その時に契約のことは聞かない方がいいと思った。監督としては勝利を最優先して試合に臨まないといけないのだから」。選手の記録も大事にする同監督だが、それも勝利が前提にあってこそ。二塁・井口で采配面で“制約”を強いられることになる指揮官は最後まで不機嫌だった。

 

続きを表示

2009年1月27日のニュース