なぜ今になって?トーリ監督の暴露本に落胆の声

[ 2009年1月27日 15:04 ]

2007年5月のエンゼルス戦の前に話し合うヤンキース時代のトーリ監督(右)とキャッシュマンGM

 なぜ今になって? 2月3日に米国で発売されるドジャース・トーリ監督の共著書「ザ・ヤンキー・イヤーズ」の内容がニューヨークを揺るがしている。

 主砲ロドリゲスのクラブハウスでの自己中心的な言動。スタインブレナー・オーナーへの要望を伝えなかったキャッシュマン・ゼネラルマネジャーの“裏切り”など、内幕を暴露する内容を各紙は紹介している。
 周囲との人間関係を重視してきたトーリ監督の心変わりに、ニューヨーク・ポスト紙のバカロ記者は落胆を隠さない。「どうしてこんなことをして自分の残したものを汚すのか。どうしてこんなふうに名誉に泥を塗るようなことをするのか」
 ニューズデー紙のステープル記者は「ちょっとした暴露はキャッシュマンたちへのジャブ。それは12年続いたオーナーの攻撃からすればデザートのようなもの」とする。今回の出版は「ただのビジネス。ビジネスとは時に汚いもの。ヤンキースならそんなことは分かっているだろう」とドライに結んでいる。

 ≪批判にも揺るがず≫ドジャースのトーリ監督の新著で批判されたヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は26日「このチームには常にいろいろな議論があるが、大事なのは力を合わせ、ベストを尽くすこと」とかわした。
 同GMは、トーリ監督に“詐欺師”と表現されたロドリゲス内野手について、この本の出版をきっかけにチームは彼のもとに再び結集しなければならないとした。
 また、同監督から25日に電話があったことを明らかにし「われわれは強いきずなで結ばれている」と話した。(共同)

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2009年1月27日のニュース