最下位、未成年飲酒…危機感漂わす秋山監督

[ 2009年1月27日 21:08 ]

秋季キャンプで選手を指導するソフトバンクの秋山幸二監督=08年10月

 ホークスが福岡に移転して初めての九州出身監督として、14年間指揮を執った王貞治前監督からチームを引き継いだ。期待の大きさを感じつつも、ソフトバンクの秋山幸二新監督は「現実に、去年は最下位という結果が出ている」と冷静だ。

 屈辱的な成績に加え、オフには選手会納会での未成年選手の飲酒が発覚。首脳陣が一堂に会した19日の監督・コーチ会議では「不祥事があった。社会人としてのあり方を球団、チームとして徹底してやっていこう」と呼び掛けることから始めた。
 優勝から遠ざかったチームを、再び引き締める必要を痛感している。今季は「ベンチの中で、気持ちを一つに持っていくため」と、ダイエー(当時)初優勝時に自身が務めた主将を復活させる予定だ。
 キャンプは積極的に“アーリーワーク”を導入し、A、Bに分かれた2組の入れ替えも、例年より増やすことに決めた。「選手も変わらないといけない。今のままでは同じことを繰り返す」との言葉には危機感が漂う。
 22日、地元熊本で知事らを集めた就任パーティーで「ただただ強いホークスを復活させることしか頭にない。妥協することなく、前進あるのみ」と決意を語った。「立ち止まっていられない」とは、前監督の口癖。“世界の王”に学んだ46歳が、どん底からのチーム再建を目指す。

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2009年1月27日のニュース