不況知らず？破産の道？ヤンキースまた巨額契約

　ヤンキースは２３日（日本時間２４日）、エンゼルスからＦＡとなったマーク・テシェイラ内野手（２８）と８年総額１億８０００万ドル（約１６２億円）で基本合意。米スポーツ専門局ＥＳＰＮなど、複数の米メディアが伝えた。身体検査などを経て、正式契約を結ぶ見込み。これで今オフの大型契約はサバシア、バーネットに続き３人目。３人の合計金額は４億２３５０万ドル（約３８１億１５００万円）となった。

【ヤンキーススタジャン
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　９年ぶりの頂点へ、ピンストライプ球団がまたも全米を揺るがした。テシェイラと８年約１６２億円で基本合意。底知れぬ巨額投資に、ヤ軍ロング打撃コーチも「予想外だけに驚いた。ただ素晴らしいニュース。交渉をまとめたキャッシュマンＧＭに敬意を表したい」と舌を巻いた。

　世界的金融危機もこの球団だけは関係ない。今オフはすでにサバシアと投手史上最高額となる７年１億６１００万ドル（約１４４億円）、バーネットと５年総額８２５０万ドル（約７４億２５００万円）で契約したばかり。３人だけで補強費用は計３８１億円にも上る。１８日の２投手の入団会見場で同ＧＭは「あと１人は欲しい」と話していたが、その言葉通りの補強となった。テシェイラは今季ブレーブスからエンゼルスに移籍し、エ軍のシーズン１００勝に貢献。両打ちの長距離砲で５年連続３０本塁打、１００打点をマークしており、０６年ＷＢＣにも米国代表で出場している。

　ただし全米各地の反応は厳しかった。ボストン・ヘラルド紙は「ライバル関係を盛り上げるにはいい」としながら「ヤンキースは破産の道へ進んでいる」と批判。フィラデルフィア・インクアイラー紙も「ヤンキースが史上最悪の球団と呼ばれる理由を証明した。そしてまた野球をダメにする」と怒りも交え伝えた。

　これでロドリゲス、ジーター、サバシアを含め、大リーグ年俸総額の上位４人がヤ軍に在籍。それでもレビン球団社長はジアンビらが抜けるための「再投資」と気にするそぶりも見せていないだけに、大型補強ラッシュはまだ続きそうだ。