ヤンキース 巨額補強は将来を見据えた投資

[ 2008年12月25日 10:06 ]

 3人で計4億2350万ドル(約381億1500万円)という金額をどう考えるか。米大リーグ、ヤンキースがテシェイラ内野手、サバシア、バーネット両投手のフリーエージェント(FA)大物3選手を巨額の長期契約で獲得し、注目されている。

 今年は13年続いていたプレーオフ進出が途切れ、来季は新球場がオープン。なりふり構わず勝ちにいく姿勢にもみえる。だが、むしろ将来を見据えての思い切った投資とみた方がいいだろう。テシェイラ内野手とは8年、サバシア投手とは7年の契約。ともに28歳と若い2人の全盛期を買い取ったといえる。
 2人に共通するのは、大きな故障がないことと、プレーに安定感があること。5年連続30本塁打以上のテシェイラは通算打率2割9分の確実性を持つ。150キロ台の速球で勝負するサバシアは9イニングあたりの四球が通算2・84と制球の良さで知られる。
 肩、ひじに故障歴のあるバーネット投手との5年契約は疑問ではある。だが、テシェイラ、サバシアについては、2、3年先までのFA選手と比較した上での獲得だろう。不況知らずの資金力で他球団を圧倒するヤンキースにとって、決して高い買い物ではない。

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2008年12月25日のニュース