テハダ偽証罪で捜査 クレメンスも追求へ

[ 2008年1月17日 06:00 ]

 米下院政府改革委員会は15日、大リーグの薬物問題の公聴会で、報告書「ミッチェル・リポート」で実名が挙がったアストロズのミゲル・テハダ内野手(31)が虚偽の発言をした可能性があるとして、司法省に偽証罪の捜査を要請した。今季から松井稼と二遊間を組むテハダは05年に同委員会で薬物使用を否定する証言を行っていた。

 これは2月13日の公聴会に召喚されているクレメンスに対し、疑惑追及の手を緩めることはないという政府の態度表明にほかならない。クレメンスが公聴会で薬物使用を否定した場合は、テハダ同様に司法省の調査が待つことになる。

 調査責任者のミッチェル氏はこの日の公聴会でクレメンスの薬物使用を告白したマクナミー氏について(1)ペティットが同氏の発言内容を認めていること(2)3度の事情聴取のたびに、捜査官から偽証罪に問われる可能性があることを伝えられていること(3)リポート発表前にマクナミー氏に内容を確認させたこと――を根拠に挙げ「真実を語っていると信じることができる」と力説した。

 4時間以上に及んだこの日の公聴会で、召喚されたセリグ・コミッショナー、選手会のフェア専務理事はともに薬物対応の遅れについて謝罪し、責任を認めた。その一方で、疑惑を繰り返し否定した上で「議会に行って真実を話す」と語る354勝右腕の立場はさらに厳しいものとなる。

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2008年1月17日のニュース