エリザベス女王の死去に世界のスポーツ界も弔意 各地で追悼セレモニー 中止と延期も相次ぐ

[ 2022年9月9日 09:00 ]

ミラノで行われた男子バスケ・欧州選手権の英国対イタリア戦の追悼セレモニー(AP)
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 英エリザベス女王の死去は世界のスポーツ界にも大きな影響を与えた。英王室が8日、「静養先のスコットランドのバルモラル城で亡くなった」と発表すると、ロンドンのバッキンガム宮殿前には大勢の人が集まり始めたが、同日にマンチェスターで行われたサッカー欧州リーグのマンチェスターU対ソシエダ戦では試合開始前に追悼のセレモニーが営まれた。(試合は1―0でソシエダの勝利)。

 またイタリアのミラノでは男子バスケの欧州選手権に出場していた英国がイタリア戦を迎えていたが、この試合の前には両国の代表選手がセンターサークルに集まり、1分間の黙とうを捧げた。(試合は90―56でイタリアの勝利)。

 イングランドのウエントワースではゴルフの欧州ツアー「BMW・PGA選手権」の第1ラウンドが行われていたが、女王死去のニュースが流れたあと、30人の選手がホールアウトしていない状況で中断。第2ラウンドが予定されている9日はコース側が弔意を示すために閉鎖されることになっており、いつ再開されるのかはまだ決まっていない。

 サッカーのプレミア・リーグ側も弔意を示したものの、週末の試合をどうするのかは現時点では未定。ただし下部リーグを統括しているイングランド・フットボール・リーグは9日の試合をすべて延期することを決断した。

 米ニューヨークで開催中のテニスの全米オープンでは女王の死去を受けて、夜に行われた試合で黙とう。ロサンゼルスで8日に行われることになっているNFLの開幕カード、ラムズ対ビルズ戦でも同様の追悼セレモニーが営まれることになっている。

 またエリザベス女王は競馬界ともつながりが深く、英国競馬統括機構(BHA)は8日と9日のすべてのレースの開催を取りやめた。

 中止の決断をしたスポーツ・イベントも多く、自転車ロードの「ツアー・オブ・ブリテン」は9日に行われる予定だった第6ステージから11日の最終ステージまでをキャンセル。イングランドとスコットランドで週末に予定されていたラグビーの試合も中止となっている。

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