NFLが開幕 昨季王者のラムズは黒星 V候補筆頭のビルズは快勝

[ 2022年9月9日 12:18 ]

第4Q、残り4ヤードを突破してランでTDをマークしたビルズのQBアレン(AP)
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 NFLの22年シーズンが8日、昨季のスーパーボウル会場となったカリフォルニア州イングルウッドのソーファイ・スタジアムで開幕。そのスーパーボウルでベンガルズを破って優勝した地元のラムズは10―31(前半10―10)でビルズに敗れて初戦を白星で飾ることはできなかった。

 10点をリードされたラムズはに第2Qの残り3分から、QBマシュー・スタッフォード(34)からスーパーボウルでMVPとなったWRクーパー・カップ(29)へのTDパスと、マット・ゲイ(28)の57ヤードのFGで同点。しかし後半は流れをつかめず無得点に終わった。

 ラムズが開幕戦で負けたのは2016年(49ersに0ー28)以来、6年ぶりで、ショーン・マクベイ監督(36)にとっては初体験。また今季は1試合ながら、シーズン途中で勝率が5割をきったのも6シーズン目で初めてとなった。

 昨季11勝6敗でAFC準決勝でチーフスに敗れているビルズは攻守両面で王者ラムズを圧倒。各ブックメーカーはビルズを今季の優勝候補の筆頭に推しているが、その力が十二分にあることを照明する開幕戦となった。

 QBジョシュ・アレン(26)は前半でインターセプトを2度喫しながらも、31回中26回のパスを成功させて297ヤードと3TDをマーク。第3Qの7分1秒、WRアイゼイア・マッケンジー(27)に7ヤードのTDパスを通して勝ち越すと、このクオーターの終盤から第4Qの序盤にかけての6分44秒間では、13回のドライブで89ヤードを突き進み、最後は残り4ヤードを自ら突破してランでもTDを記録した。

 昨季リーグ1位の失点(17・9)だった守備陣も健闘。スタッフォードを7回サック、パスを3回インターセプトしてつけ入るスキを与えなかった。昨季途中にブロンコスからラムズに移籍し、オフにビルズに移籍していたLBボン・ミラー(33)は2度のQBサックを記録。スーパーボウルではラムズの優勝に貢献したが、この日は古巣をなぎ倒す役目をこなしていた。

 スタッフォードは41回中29回のパス成功で240ヤードと1TD。カップは13回のレシーブで128ヤードをマークしたが、試合の流れを変えることはできなかった。

 なおラムズは第2週ではファルコンズ、ビルズはタイタンズと顔を合わせることになっている。

 <開幕週のカード>
 ▼11日
ファルコンズ―セインツ
ベアーズ―49ers
ベンガルズ―スティーラーズ
ライオンズ―イーグルス
ドルフィンズ―ペイトリオッツ
ジェッツ―レイブンズ
コマンダーズ―ジャガーズ
パンサーズ―ブラウンズ
テキサンズ―コルツ
バイキングス―パッカーズ
カージナルス―チーフス
チャージャーズ―レイダース
カウボーイズ―バッカニアーズ
 ▼12日
シーホークス―ブロンコス
 *日付は現地時間。左がホームチーム

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