ノーモア名古屋場所 部屋全休から隔離期間終了後に再出場可能 相撲協会がコロナ休場に関するルールを改定

[ 2022年9月9日 16:18 ]

<大相撲名古屋場所12日目>多くの力士が休場となった名古屋場所 (撮影・奥 調)
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 日本相撲協会は9日、コロナ休場に関する新たな指針を発表した。政府が昨日新型コロナウイルス感染者、及び濃厚接触者の隔離期間の短縮を施行したのに伴い、従来は感染者が出たら部屋全体が場所全休の扱いから隔離期間が開けた翌日から場所出場可能に緩和した。

 7月の名古屋場所ではコロナ感染により休場者が続出。全休を含めて休場は計13部屋におよび、全体の3割近い174人が土俵に上がれない異例の事態が起きた。こうした状況を踏まえ、休場者を増やさないファン重視の興行を目指す。芝田山広報部長(元横綱・大乃国)も「力士は相撲取ってお客さんにみていただけることが一番大事で、相撲の本分でもある。7月場所のように大量休場を繰り返すのは、足を運んでくれたお客さんに申し訳ない。今後は隔離期間終了次第出場できるように変更します」と説明した。

 陽性が発覚した場合は翌日から7日間の隔離期間を経て出場可能。濃厚接触者は陽性者が出た日の翌日と翌々日の2回の検査でともに陰性なら発覚後3日目から出場可能となる。以上の取り決めは、この日行われた師匠会で通達された。

 隔離期間が明けても体調不良を訴えるなど今後、再出場に関しては様々なケースが出てくることも想定されるが、その都度師匠がコンプライアンス部長らと協議して可否を決める。「隔離期間中は稽古していないので相撲なんて取れないとか言う人も出てくる。そのへんは難しいところ。この方針で秋場所がスタートするが、なるべくそういうケース(感染)にならないのが先決ですが」と芝田山部長は話した。

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2022年9月9日のニュース