山本幸平がMTB全日本12度目V「勝たないといけない」熟知した“庭”で独走

[ 2020年11月8日 18:26 ]

<自転車マウンテンバイク全日本選手権>クロスカントリー男子エリートで12回目の優勝を果たした東京五輪代表の山本幸平
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 自転車マウンテンバイクの全日本選手権最終日は8日、長野県の富士見パノラマリゾートで五輪種目のクロスカントリーが行われ、男子は東京五輪代表の山本幸平(35=DREAM SEEKER RACING TEAM)が1時間18分25秒05で2回目の6連覇を果たし、優勝回数を12回に伸ばした。「勝たないといけないのは分かっていた」と語った。

 山本は序盤から独走態勢を築き、2位と1分15秒差をつけてフィニッシュ。富士見パノラマリゾートは今年3度も山ごもりトレーニングを敢行しており、勝手知ったる“庭”だ。コロナ禍の海外渡航制限により世界選手権やW杯に出場できずコンディションに不安はあったが「今できる最低限の走り。優勝できたので最低限はクリアかな」と話した。

 来年の東京五輪がプロとしての集大成と決めているため、全日本の舞台は今回で最後となる。2度目の6連覇、計12回目の優勝は日本MTB界のレジェンドにしか到達できない領域だ。全日本は通常なら夏開催だが、コロナ禍での秋開催。調子も狂ってレース内容には満足いかなかったが、自身4度目の五輪舞台へ弾みをつけた。「五輪は真夏のしゃく熱で行われて、今回とは別のレースになる。僕は暑い方が得意。課題を強化して、最後の集大成を迎えたい」。日本史上初の五輪入賞へ向けて、再び雌伏の時を過ごす。

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2020年11月8日のニュース