トライアスロン日本選手権 男子はニナー・ケンジが初出場で初優勝「勝ちが欲しかった」

[ 2020年11月8日 11:19 ]

トライアスロン日本選手権 ( 2020年11月8日    東京お台場海浜公園特設コース )

 通常レースの半分のスプリント・ディスタンス(スイム750メートル、バイク20キロ、ラン5キロ=計25・75キロ)で競われ、男子は初出場のニナー・ケンジ(27=NTT東日本・NTT西日本)が51分9秒で初優勝した。3連覇を狙った北條巧(24=博慈会・NTT東日本・NTT西日本)は51分14秒で2位だった。

 スイムを終え、バイクはニナー、北條、古谷純平(三井住友海上)ら4人でトップ集団を形成。ランは中盤からニナーと北條のデッドヒートとなり、最後はニナーの力強いスパートで勝負が決した。全力を尽くしてゴールし「北條選手と純平選手は本当に強かった。最後は100%頑張った。今日は本当に勝ちが欲しかった。本当にうれしい」と笑顔で振り返った。

 オーストラリア出身で、オーストラリア人の父と日本人の母を持つ。東京五輪で日の丸を背負って戦うため、現在は日本国籍取得を申請中。新型コロナウイルスの影響で手続きが遅れているが、勉強してきた日本語はだいぶ上達した。今季はコロナ禍の中で9月から欧州を転戦し、チェコ、イタリアのW杯で立て続けに落車に巻き込まれる不運もあっただけに「不安はあった。だからうれしい」と勝利の喜びもひとしおだ。

 初めて走った五輪会場のお台場海浜公園は「とてもキレイで良いコースだった」といい、来夏の本番のイメージもバッチリ。「目標は五輪代表。お台場の日本選手権でも連覇したい」と誓った。

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2020年11月8日のニュース