早実FB山下が2トライで花園切符 父は早大前監督の大悟氏 ラグビー全国高校大会東京予選決勝

[ 2020年11月8日 18:13 ]

ラグビー全国高校大会東京都予選決勝   早実30―7国学院久我山 ( 2020年11月8日    秩父宮 )

<国学院久我山・早実>後半31分 トライを決める早実・山下(中央)(撮影・久冨木 修)
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 第2地区は早実が全国制覇5度を誇る国学院久我山を30―7で破り、2年ぶり7度目の全国大会出場を決めた。

 早実は互角の攻防が続いた前半最初の10分間を粘り強く守り切ると、同11分、ハイパントキックを相手が落球し、こぼれ球をロック高村凌功(2年)、No・8高木颯太(3年)とつないで先制トライ。14―0で折り返した後半には、FB山下一吹(2年)が2トライを奪って国学院久我山を突き放した。

 山下の父は神奈川・桐蔭学園高、早大、サントリーなどで活躍した早大前監督の大悟氏(現トップリーグ日野コーチ)。主にCTBでプレーした父とはポジションは異なるが、試合終了間際には「(ディフェンスラインの)裏が空いていたが時間がなかった。キックも考えたが、勝負して取りきろうと思った」と軽快にステップを踏んで突破すると、30メートル先のインゴールに飛び込みダメ押しトライ。「キック処理を安定させたかったが、ミスが多かったので取り返そうと思った」と振り返った。

 巧みにゲームをコントロールしたSO守屋大誠主将(3年)の父も、早大の相良南海夫監督と早大同期でSOとして活躍した泰宏さん。伝統校の系属校らしく、かつてアカクロジャージーをまとった選手の2世たちをまとめ上げた大谷寛ヘッドコーチは「決勝は1点でも勝てばいい。トライはトライ。きれいに取れないと選手に言っていた。うまく久我山のリズムを崩した」と選手たちを称えた。

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2020年11月8日のニュース