内村航平「みなさんに夢と希望を」鉄棒でH難度成功!コロナ禍で体操国際競技会

[ 2020年11月8日 14:14 ]

体操・国際競技会 ( 2020年11月8日    東京・国立代々木競技場 )

<体操国際競技会>鉄棒の演技を行う内村航平
Photo By 代表撮影

 新型コロナウイルスの感染拡大後、五輪競技では国内で初めて海外選手が来日して行われ、男子の内村航平(リンガーハット)が種目別で東京五輪の金メダルを狙う鉄棒で好演技を披露した。

 競技前のセレモニーで「みなさんに夢と希望を与えるような選手じゃないと来年の五輪にもつながらないのかなと思っています。立ち上がって歓声を上げたくなるくらいの演技ができればいいと思っている」と観客にあいさつした通り、圧巻のパフォーマンスを見せつけた。

 4種目にエントリーした今大会。スタートの跳馬で14・500点をマークした後、鉄棒に登場した。H難度「ブレトシュナイダー」を決めるなど完璧な演技を披露。15・200点で、スペシャリスト初戦だった9月の全日本シニア選手権でマークした14・200点を大きく上回った。

 日本の他、米国、ロシア、中国が参加する今大会はコロナ感染防止のため、厳しい制限を設けている。内村は10月末にPCR検査で一度は陽性と判定されたものの、再検査が陰性で大会医師団は実際には感染していない「偽陽性」と結論づけた。体操場が利用中止となった2日間は自室で宙返りを行うなど、可能な範囲でトレーニングを続け、自身にとって2年ぶりとなる国際大会に臨んでいた。

続きを表示

この記事のフォト

2020年11月8日のニュース