申ジエ 3日間ボギーなしの圧巻V、母の命日に歓喜「特別な日。一緒に優勝した気持ち」

[ 2020年11月8日 15:52 ]

日本女子プロゴルフツアー「TOTOジャパンクラシック」(スポーツニッポン新聞社主催)最終日 ( 2020年11月8日    茨城・太平洋クラブ美野里C=6554ヤード、パー72 )

<TOTOジャパンクラシック・最終日>優勝トロフィーを手に笑顔を見せる申ジエ(撮影・西尾 大助)
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 首位から出た申ジエ(32=韓国)がボギーなしの1イーグル、4バーディー、66と伸ばし通算19アンダーで優勝した。3日間ボギーなしの完璧なゴルフで富士通レディース以来の今季2勝目。日本ツアー通算26勝目を果たし優勝賞金2400万円を手にした。

 出だしの1番でバーディー発進前半はショットでチャンスにつけるものの、パットが決まらず6番では50センチのバーディーパットを外した。後続が伸ばすなかで「焦りもあった」というが、15番でこの日3つ目のバーディー。笹生優花に並ばれた17番パー5で会心のパットをねじ込んだ。2オンに成功し、16メートルのバーディーパットを沈めてイーグルで抜けだすと、18番も果敢にピンを攻め手前4メートルにつけると、それを決めてバーディー締め。「16番を終えてスコアボードを見た。バーディー以上がほしかったが17番での(イーグル)パットが大きかった」と笑みを浮かべた。

 この日は17年前の03年に亡くなった母・羅松淑(ナ・ソンスク)さんの命日だった。「特別な日で優勝したかった。母のことを考えると心が弱くなってしまうけど、強い気持ちで戦った。母と一緒に優勝した気持ち」。

 若手が台頭する国内ツアーで32歳の元世界女王が圧巻のV。夕陽が差し込む美野里Cで最高の笑みを浮かべた。

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2020年11月8日のニュース