石川遼“全米プロ圏内”も気負いなし「常に全力で。それを続けていくしかない」

[ 2019年10月2日 18:05 ]

<トップ杯東海クラシック プロアマ>ティーショットを放つ石川遼(撮影・椎名 航)
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 男子のゴルフのトップ杯東海クラシック(賞金総額1億1000万円、優勝賞金2200万円)は3日から4日間、愛知県みよし市の三好CC西C(7295ヤード、パー71)で行われる。前週パナソニック・オープン3位の石川遼(28=CASIO)は最新の世界ランクを99位に押し上げ、2017年1月8日以来、2年9カ月ぶりにトップ100に返り咲き、来年5月の全米プロ出場へ“圏内”に入ってきた。

 「今年ここまで自分がいい成績でというのは正直、4月、5月の時点ではイメージできませんでした。ちょっと弱気になっていた自分がいたし……。でもそういった自分と向き合って諦めずにやってきて今があるので、ここに来て守るものは何もないですし、怖がる必要もないので常に全力で。それを続けていくしか道はないと思っています」

 4月の今季国内ツアー開幕戦、東建ホームメイトカップ直前に腰を痛め、無理を押して出場した5月の中日クラウンズを初めて途中棄権。日本ツアー本格復帰2年目のシーズンは最悪の滑り出しとなったが、7月の日本プロ選手権で復活優勝。8月のセガサミーカップでも2試合連続優勝を飾り、現在は賞金ランク首位を走っている。この間、もう一度、松山英樹(27=LEXUS)が主戦場にする世界最高峰の米ツアーに挑戦するために続けてきた体力強化、スイング改造などへの地道な取り組みがようやく実を結び始めた。

 来年の全米プロの会場は石川が大会史上最年少で出場した2009年の世界選抜と米国選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」と同じ米カリフォルニア州サンフランシスコのTPCハーディングパークGC。石川は世界選抜のポイントゲッターとして3勝を挙げ、その一方で、当時、世界ランク1位だったタイガー・ウッズ(米国)には2人一組のチーム戦で2度対戦し、価値ある2敗を経験。世界を肌で感じた思い出の地でもある。

 2009年はそのプレジデンツカップの前週がこの東海クラシック。石川はここでシーズン4勝目を挙げて勇躍渡米した。

 「あの当時とロフトとかは変えてないですけど、1番手くらいは飛んでると思います」

 2009年は292・37ヤード(9位)だったドライビングディスタンスは今季307・04ヤード(5位)。大会第50回記念として大会3日目(5日)終了後に実施されるドライビングコンテストにも出場予定。史上最年少の18歳で戴冠したやはり2009年以来の賞金王へ大きなアドバンテージとなる今季3勝目を前に発奮材料には事欠かない。

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