国際体操連盟“パワハラ通報窓口”開設へ「社会の常識に合わせていく必要がある」

[ 2018年10月7日 05:30 ]

IOCがブエノスアイレスで開いたフォーラムの討論会で講演する国際体操連盟の渡辺守成会長
Photo By 共同

 国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長は5日、国際オリンピック委員会(IOC)がブエノスアイレスで開いたフォーラムの討論会で講演し、各国で相次ぐ指導者の暴力やパワハラ、セクハラ被害の再発防止策としてFIGから独立した通報窓口を来年1月に開設する計画を発表した。全世界の体操選手が利用可能で通報を受けて当該国の警察や弁護士に事実確認を依頼。刑事、民事の判断が確定した上で処分を下す。同会長は「社会の常識にスポーツ界が合わせていく必要がある」と述べた。

 体操界では米国で元チーム医師による女子選手の性的暴行事件などが表面化。日本でもリオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江(高須クリニック)が速見佑斗元コーチから暴力を受け、さらに現在は一時職務停止となっている日本協会の塚原千恵子女子強化本部長、塚原光男副会長からパワハラを受けたと告発した問題が深刻化している。

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2018年10月7日のニュース