比菜、史上7人目の“10代ツアー2勝目”へ 全美貞と並んで首位キープ

[ 2018年10月7日 05:30 ]

女子ゴルフツアー スタンレー・レディース 第2日 ( 2018年10月6日    静岡県 東名CC=6571ヤード、パー72 )

6番、バンカーショットを打つ新垣(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 ツアー1勝の新垣比菜(19=ダイキン工業)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算7アンダーで全(ジョン)美貞(ミジョン)(35=韓国)と並んで首位を守った。きょう7日の最終日でプロ2勝目に挑む。1打差の3位にささきしょうこ(22=日本触媒)がつけ、初日トップの原英莉花(19=フリー)は4打差7位に後退した。

 「ゆっくり、リズム良く」を合言葉に、新垣が流れるようなスイングでスコアを伸ばしていった。

 「初日同様、落ち着いてできました。ショートアイアンが良かった。75点です」

 1番のティーグラウンドで、前日と逆の風向きに気付いた。沖縄育ちだけに風の変化は慣れたもので「落ち着いてプレーできた」とショットの安定感は変わらない。特にショートアイアンの切れは抜群で9番、13番と30センチにぴたりとつけてバーディーを奪った。

 コースキャディーを依頼することが多い新垣だが、今週はかつてイ・ボミ(韓国)のキャディーを務めていたベテランの清水重憲氏と組んだ。「グリーンの読み、クラブを選択する時など相談します。自信を持たせてくれるし、迷わずプレーできます」という。

 11位になった前週の日本女子オープンでは、同じ黄金世代の畑岡と一緒にプレーし「2打でピンを狙うショットが凄い」と刺激を受けると同時に「距離では引けを取らない」と自信も感じた。完全優勝を果たした4月のサイバーエージェント以降はなかなか優勝争いに加われず、8月のCATレディースでは首位発進しながら過少申告で失格処分を受けた。それだけに「優勝したい。運も必要と思うので、やるべきことをやっていけたら」と闘志を燃やしている。 初優勝の時と同じ三島市内のホテルに泊まり、5日夜は名物のウナギではなく、人気ハンバーグチェーン店「さわやか」でスタミナ補給。「緊張はするでしょうが普段通りに」。新垣はあくまでも自然体で、宮里藍、横峯さくららに続く史上7人目となる10代でのツアー2勝目に挑む。

 <原英、比菜が刺激に> 12番で6アンダーとしトップ争いを演じた原英に16番パー3で「まさか」が起こる。ピン右手前7メートルからのパットが2メートルショート。パーパット、ボギーパットとも入らず4パットのダブルボギー。「本当に嫌だ。そこまでは良かったのに。ジャンボさんに怒られる」と悲鳴を上げた。それでもトップとは4打差。「比菜ちゃん(新垣)がいいプレーをしているので私も」と最終日に挽回を期す。

 <ささきが一気に3位浮上> 2日目ベストの65をマークしたささきが29位から一気に3位へ浮上。7バーディー、ボギーなしの内容に「風が難しい中、大満足です。前半はピン近くについてくれました」と喜ぶ。現在、賞金ランクはシードぎりぎりの48位。今週は「自分のゴルフを見つめ直す」がテーマだ。キャディーさんに頼らず、自分自身でコースマネジメントに挑み、16年の大東建託以来となる2勝目のチャンスに「気負わず、まずはアンダーを出すこと」と語った。

▼1位全美貞 優勝を狙ってということではなく、自分の実力を出すことができれば、結果は付いてきてくれると思ってます。そのためにも、パッティングが大切になってくるので、明日に向けて精度を高めていきたい。(69でトップをキープ)

▼10位山口すず夏 11番までは悪くなかったのに、12番で距離の計算ミスをして…。そのミスを引きずったのかもしれません。2日間ボギーが多かったので、明日は減らしたい。(11番イーグルも直後の3連続ボギーで後退)

続きを表示

この記事のフォト

2018年10月7日のニュース