【高橋大輔と一問一答】「必死しかなかった」前日ジャパンOPでの織田さんの高得点に「もうやめてくれよ」

[ 2018年10月7日 17:32 ]

<2018近畿フィギュアスケート選手権男子SP>SPを終え首位に立った高橋大輔(撮影・長久保豊)
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 フィギュアスケート男子の高橋大輔(32=関大KFSC)が7日、兵庫県尼崎市の尼崎スポーツの森で行われた近畿選手権で4年ぶりに現役復帰を果たした。ショートプログラムは77・28点を出し、首位発進をした。

 ――演技を振り返って。

 「めちゃくちゃ緊張しましたね。それしかなくて。スタートとから足がガクガクで、けっつまづきそうになったり。今もまだドキドキしてるんですけど。それと、きのう織田(信成)君がすごい点数を出したので(ジャパンオープンで176・95点をマーク)、もうやめてくれよと思いながら。まだ100%戻し切れてなかったので、不安はありましたし。6分間練習も久々で。あかるい中でこういう見られ方をするのも久々で。想像以上に自分が緊張していると思いました」

 ――滑り終えて最初の気持ちは?

 「とりあえず終わったという感じで。ジャンプはぜんぶ詰まりましたし、スピンもガックガクでしたし、ステップも思うように動かなかったですし。その中でも大きいミスなく終われて良かったという安心感はあります」

 ――点数の感想は。

 「自分が思っているよりは高いかな。自分の滑りはできなかったし、想像通りにはできなかった。きょうは点数どうのこうのというよりは、この緊張感の中で大きいミスなく終えて良かったというのが大きいかな」

 ――試合が楽しかったか。

 「いや、きょうは楽しめてないです。必死で。必死しかなかったんで。お客さんと一体感になるとか、全く考えられなかった。1人の世界でとりあえず1つずつこなしていくことだけを考えました」

 ――近畿ブロックとしては異例のファンの数だった。

 「昔の自分のスケートを想像して来られている方もいる。その期待にこたえられたかどうかで言うと、こたえられていないと思う。でも、引退して4年経っても、こうやって応援してくださる方がいる。それを知ることができてよかったです。これから西日本選手権、全日本選手権と進めば、その緊張感が高くなると思う。それを自分の力に変えられるように強くなりたいです」

 ――スコア出る前に帰ろうとした?

 「そうなんですよ。スコアが出るのを忘れていました。みんなが待っているから、あ、そういえば点数出るんだと思い出して戻ってきました。点数より終わった安心感で、帰って早く着替えたかったです」

 ――フリーに向けて。

 「ショートでこれだけ疲労困憊(こんぱい)しているので、フリーはどうなることやら。持つかなという不安の方が大きくて。でも、きょうよりは緊張感に対する準備はできると思う。後は思い切りやることだけ考えたい」

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