錦織 センターコートで仏勢初撃破、3回戦も地元シモン討ちだ

[ 2018年6月1日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第5日 ( 2018年5月31日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン男子シングルス2回戦でペール(右)に勝利し、健闘をたたえ合う錦織
Photo By 共同

 30日の男子シングルス2回戦で、世界ランキング21位の錦織圭(28=日清食品)が“フィリップ・シャトリエの壁”を乗り越えた。地元フランスの世界51位、ブノワ・ペール(29)に6―3、2―6、4―6、6―2、6―3で辛勝。全仏オープンのセンターコートでフランス人から初勝利を挙げた。31日は三たびフランス勢との対戦となるジル・シモン(33)との3回戦に向け、会場外のコートで調整した。

 錦織が全仏オープンの一つの大きな壁を乗り越えた。それは地元フランス勢への超がつくほど熱狂的な声援。フィリップ・シャトリエの名がついたセンターコートとなれば増幅され、過去に錦織も苦しめられてきた。

 15年はツォンガ、16年はガスケとランキングでは下位のフランス勢に対し、センターコートで苦杯をなめた。ペール戦でも第3セット終盤にいら立ってネットを叩こうとすると、待ってましたとばかりに大ブーイング。最終セットもペールの得点のたびに大歓声となり、錦織がサーブを仕切り直す場面もあった。だが「今日はそこまでじゃなかった。もっとクレージーになるのを経験してきたから」と経験を糧に冷静さを保った。

 第2セット以降失っていた積極性を意識し、第4セットからは挽回。全仏センターコートでフランス勢から初勝利を挙げ「悪い流れを変えられたのが勝因」と振り返った。今年は1回戦からフランス勢と3連戦。シモン戦でも、アウェーの雰囲気に屈することなく戦う。

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