日大・大塚学長 内田前監督の“権力”否定「私も対応が遅れ…人を責める資格はない」

[ 2018年6月1日 19:00 ]

囲み取材に応じた日本大学の大塚吉兵衛学長
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 日大選手の関学大選手への悪質タックル問題に関し、日本大学の大塚吉兵衛学長らが1日、文部科学省及びスポーツ庁と東京都千代田区の同庁で面会を行い、この日、面会に先立って行われた理事会で決まった事項を報告した。30分の予定だった面会は約1時間30分にも及んだ。日大側が面会後に会見。理事会で田中英寿理事長が対応の遅れを謝罪したこと、常務理事を辞任した内田正人前監督(62)を自宅待機にしたことなどを明かした。

 日大はこの日、面会に先立って行われた理事会で、内田前監督が大学で務めている常務理事の役職の辞任を承認。問題を調査する第三者委員会を立ち上げたことも報告した。

 会見の主なやり取りは以下の通り。

 ――選手と内田氏で意見が対立しているが?

 大塚学長「何とも言えないです。意見が全く違うので、学生をかばうつもりはありますが、かみ合っていない部分もあるのかなと思います」

 ――内田氏は学内でどのような権力を持っていたのか?

 大塚学長「保健体育事務局の中でいえば、予算から何からすべての決済を取るということは事実ですが、報じられているような権力というものではないと思います」

 ――内田氏の常務理事辞任について、どう思うか?

 大塚学長「私も対応が遅れているので、人を責めるような資格はない」

 ――反則をした宮川泰介選手について。

 大塚学長「部長が直接話して『大学に戻りたい』ということを話していると聞いています。こちらとしては大学を嫌いになってほしくないということだけです。(アメフット部への復帰については)こちらからは分かりません」

 ――チームの復帰について。

 大塚学長「理事会との往復で、いろいろと条件が出てくると思います。それを模索して、現在は指導者がいないので。(部の停止はない?)最初から停止するとは言っていません」

 ――秋のリーグ戦がチーム復帰の目標か?

 大塚学長「予定はあっても時間がある。一番の心配はコーチングスタッフが揃えられるのか。やれるのであれば、やらせてあげたい」

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2018年6月1日のニュース