諸見里 2年ぶり1桁順位発進、肋骨痛「うまく付き合ってる」

[ 2017年8月25日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ニトリ・レディース第1日 ( 2017年8月24日    北海道小樽市 小樽カントリー倶楽部=6548ヤード、パー72 )

<ニトリレディース初日>9番、ティーショットを放つ諸見里しのぶ
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 第1ラウンドが行われ、諸見里しのぶ(31=ダイキン工業)が5バーディー、2ボギーの69で回り、3アンダーで首位と2打差の6位に付けた。葭葉ルミ(24=富士住建)が7バーディー、2ボギーの67で回り、佐伯三貴(32=大和ハウス工業)、全美貞(34=韓国)とともに首位に並んだ。

 諸見里は胸を張って言った。「難しいコースで60台を出せたことは自信になる」。流れをつかんだのは前半の3連続バーディー。6番から3メートル、5メートル、2メートルを沈めた。同伴競技者で初日の首位で並んだ全美貞、佐伯に負けじとスコアを伸ばし「2人がいいリズムでどんどんバーディーを取っていくので、それに付いていくように良いゴルフができた」と充実の表情だった。

 第1ラウンドの1桁順位は、2015年のPontaレディース以来、約2年ぶり。09年に賞金ランキング2位など輝かしい成績を挙げた諸見里だが、体をねじる時に使われる内腹斜筋の肉離れなど度重なるケガに悩まされ続けてきた。優勝は6勝した09年から遠ざかり、14年には05年から保持していたシードを喪失。翌15年の今大会で予選落ちし、悔し涙を流した苦い記憶もある。

 現在も本人が「肋骨痛」と呼ぶ痛みと闘いは続いているが「ケアの仕方が分かってきて(ケガと)うまく付き合っていけている」と暗さは見せない。「肉離れから復帰後、なかなかかみ合わなかったショットとパットが合ってきた。着実に前に進んでいると思う」。その瞳に再び闘志と輝きを取り戻していた。

 今季は16戦中14戦で予選落ちしており、最終18番での3パットのボギーを「あれを2パットでしのげないのが私の甘いところ」と悔しがった。目標は「隙のないゴルフ」。「明日も良いスコアを出すだけ。1打、2打の差で予選落ちしているので、そういうところを詰めていきたい」。本当の意味での復活はその先にある。 (伊藤 靖子)

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2017年8月25日のニュース