シンクロ日本選手権に男子選手が史上初出場 9人のフリーコンビネーションに

[ 2017年4月29日 18:50 ]

<シンクロジャパンオープン二日目>フリーコンビネーション、女の子に交じり演技をするジョイフルアスレティッククラブの佐藤陽太郎
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 シンクロナイズドスイミングの日本選手権第2日は29日、東京・辰巳国際水泳場で行われ、男子選手が史上初めて出場した。ジョイフルAC所属の中学1年生、佐藤陽太郎(12)はフリーコンビネーションで、女子選手に交じって演技した。

 チーム9人の中で男子は1人。上半身裸の丸刈りの少年はどうしても目につくが、動きに違和感はない。隊列を組んでの足技ではきれいに同調した。リフトでは土台役もきっちりこなした。チームの一員として泳ぎきった12歳は「練習はつらかったけれど、泳ぎ終わった後は楽しかった」と笑顔を見せた。

 3歳上の姉がシンクロクラブに所属していた影響で5歳で始めた。当初は恥ずかしさもあったそうだが「周りが女子ばかりで違和感があったけれど、最近は多くの男子選手が出てきて違和感もなくなった。いろんな人に知ってもらいたい」と堂々と話す。現在は週5日練習に励み「大きな大会に出られるようになりたい」と夢を膨らませている。今大会の成績は10チーム中10位だった。

 日本水泳連盟は男子の競技普及のために、昨年から男子選手に門戸を開放。現在、五輪に出場できる種目はないが、世界選手権では15年から男女でペアを組む混合デュエットが採用されている。日本は安部篤史が足立夢実と組んで出場している。

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