木戸 2位発進!元プロレスラーの父と“タッグ”で2勝目に照準

[ 2017年4月29日 05:30 ]

女子ゴルフツアー サイバーエージェント・レディース第1日 ( 2017年4月28日    静岡県三島市 グランフィールズカントリークラブ=6501ヤード、パー72 )

<サイバーエージェントレディース初日>1番ホールで笑顔の木戸
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 木戸愛(27=ゼンリン)が5バーディー、ボギーなしの5アンダー、67で回り首位の全美貞(34=韓国)と1打差の2位と好スタートを切った。3打差の5位には有村智恵(29=日本HP)、森田遥(20=フリー)、この日22歳の誕生日を迎えた永峰咲希(ニトリ)らが付けた。前年覇者の福嶋浩子(39=フリー)は1オーバーの27位だった。

 長身プロの木戸が、父で元プロレスラーの木戸修氏(67)との“親子タッグ”で5年ぶりの2勝目に照準を合わせた。首位と1打差の好発進に「今日はショットがよかったです。練習の成果が出せてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 試合を入れなかった前週にショットとパットを重点強化した。13番では残り129ヤードの9Iでの第2打がピンの根元に直撃。カップの縁を破壊する豪快ショットで観客をどよめかせた。「そのまま入ってくれればよかったんですけどね。結局手前7メートルのカラーまでこぼれちゃいました」とパーセーブに苦笑いを浮かべたが、最終18番でも残り112ヤードのセカンドショットをPWでピンそば60センチにピタリと寄せて抜群の距離感を見せつけた。

 異種“アスリート談議”が好結果を生んだ。関東近郊で行われる試合をたびたび観戦に訪れる父・修氏に、今週は娘からラブコールを送った。今週はハウスキャディーを起用するなど同行スタッフが少ない中で、運転手役も務める父と多くの時間をともにした。種目は違えど尊敬するスポーツ選手としてメンタル面を中心にアドバイスをもらった。「車の中でも食事中もよく話をします。一生懸命やっていれば必ずいい日は来るから、と言い続けてくれている。今朝は落ち着いてプレーしてきなさいと声を掛けられたので焦らずプレーができた」と5バーディーのラウンドに胸を張った。

 目指すは12年以来5季ぶりの通算2勝目。同じ“チーム芹沢”の先輩・西山ゆかりの2勝目を受け「刺激を受けました」と目を輝かせた。「明日以降、必ずピンチは訪れると思う。試されると思うけど今日と同じプレースタイルで、焦らずにやっていきたい」と父直伝の“いぶし銀”魂を継承し、冷静に頂点を見据えた。

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