女子体操 16歳“強心臓”杉原 4年後東京でメダル誓う

[ 2016年8月10日 07:59 ]

杉原愛子の平均台演技
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リオデジャネイロ五輪体操・女子団体決勝

(8月9日 リオ五輪アリーナ)
 個人総合も種目別も決勝には進めなかった。団体の最終種目・平均台が、杉原にとって五輪での最後の演技。着地までまとめると力強くガッツポーズを繰り出し、チームメートの胸で泣いた。「楽しくて、この時間が終わってほしくないって思っていた」。正確な技術で日本に貢献した16歳の夢舞台が終わった。

 昨年はNHK杯とアジア選手権の個人総合を制し、世界選手権にも出場。11月に右膝遊離軟骨の除去手術を2度受け、不安の中でリオ・ロードが始まったが、年末に加入した名門・朝日生命で懸命に汗を流した

 。日本協会の強化本部長で朝日生命の塚原千恵子監督は心臓疾患でリオ行きを断念。好演技を見せた7日の予選後には、指揮官から「そのまま決勝でも落ち着いてやってください」とメッセージが届いた。期待を裏切るわけにはいかなかった。

 抜群の安定感、物おじしないメンタル。20年東京五輪に向けて、リオで主将を務めた寺本の後継者の第一候補だ。「技を増やしていって、東京五輪でメダルを狙って頑張りたい」。4年後、20歳になった杉原が日本をけん引する。

 ◆杉原 愛子(すぎはら・あいこ)1999年(平11)9月19日、大阪府東大阪市生まれの16歳。4歳から体操を始め、小4で羽衣体操クに入団して本格的に競技開始。14年に全日本ジュニアの個人総合で優勝、15年にはNHK杯とアジア選手権の個人総合を制した。現在は梅花高2年で、朝日生命クに所属。1メートル49、39キロ。得意種目は床運動。

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