【林享の目】若手タイム伸び悩み…午後10時台のレースに対応を

[ 2016年8月10日 07:35 ]

女子200M個人メドレーで決勝進出を逃し肩を落とす今井

リオデジャネイロ五輪競泳

(8月8日)
 今井は課題だった2番目の背泳ぎなど前半の入りは悪くなかったが、そこに意識が集中し過ぎたのかもしれない。持ち味である続く平泳ぎで伸びなかった。少し疲れた感じの泳ぎだった。4月の選考会で見せたラストの自由形の爆発力も影を潜めた。

 準決勝は予選から0秒75遅れた。初めての大舞台で重圧もあったと思うが、今大会は今井以外にもタイムを落とす若い選手が多い。原因の一つに考えられるのはレース時間。予選の午後1時開始は国内の大会でも慣れている時間帯だが、準決勝・決勝の午後10時開始は皆今回が初体験。特に経験の浅い選手は合わせる工夫が必要だろう。

 男子200メートル自由形の萩野は自身も持つ日本記録(1分45秒23)だったら、メダルに届いていたので残念だ。150メートルまでは2年前に日本記録を出した時とほぼ同じペース。力をためてラスト50メートルで勝負するプランだったと思うが、伸びなかった。隣のレーンの孫楊に少し離されすぎた印象だ。800メートルリレーに期待したい。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大水泳部監督)

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