秋本が引退表明 10年世界王者も五輪を逃し決意

[ 2016年6月11日 18:57 ]

全日本実業団体対抗大会の男子3部で優勝後、現役引退を表明した秋本啓之

 柔道男子73キロ級で2010年世界選手権優勝など長く第一線で活躍した秋本啓之(30)=了徳寺学園職=が11日、宮崎市で行われた全日本実業団体対抗大会の男子3部で優勝後、現役引退を表明した。今後は所属先のコーチとなる予定。

 リオデジャネイロ五輪の代表争いに敗れた秋本は「達成感でいっぱい。いい時もあればどん底もあったが、五輪は自分を成長させてくれる目標だった」と笑顔で話した。

 熊本県出身で神奈川・桐蔭学園高―筑波大と進み、切れ味抜群の背負い投げを武器に活躍。66キロ級だった08年北京五輪、73キロ級となった12年ロンドン五輪とも代表候補だったが、肘や足のけがもあって届かなかった。

 大将を務めた今大会では重量級の選手を相手にした5試合を、背負い投げなどで全て一本勝ち。チームの3部優勝に貢献した。

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2016年6月11日のニュース