錦織3大会連続五輪出場決定 96年ぶりメダルに期待

[ 2016年6月11日 05:30 ]

五輪出場権獲得が確実になった錦織(左)と土居

 日本テニス協会は10日、男子の錦織圭(日清食品)と女子の土居美咲(ミキハウス)がリオデジャネイロ五輪の出場権を獲得したと発表した。国際テニス連盟(ITF)から通知があり、26歳の錦織は3大会連続、25歳の土居は初出場となる。

 ロンドン五輪で準々決勝に進んだ錦織には、日本勢として1920年アントワープ五輪以来のメダル獲得が期待される。日本協会の植田強化本部長は、五輪での目標を「錦織がメダルに絡み、どの色を獲れるかに集約される」と話す。今後の課題は体調の維持。今季開幕前には「忙しいスケジュールで不安はあるが、リオ五輪にもピークを持っていけるようにしたい」と意欲を示していた。世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)ら格上の一角を崩し、さらなる飛躍につなげたい。

 ◆錦織 圭(にしこり・けい)07年に17歳でプロ転向。08年にツアー初優勝し、通算11勝。14年全米オープン準優勝。世界ランキングは14年5月に9位となり、現行制度で日本男子初のトップ10入りを果たした。自己最高は4位。青森山田高出。1メートル78、75キロ。26歳。島根県出身。

 ◆土居 美咲(どい・みさき)6歳でテニスを始め、08年に17歳でプロ転向。15年ルクセンブルク・オープンでツアー初優勝を果たした。世界ランキングは最高38位。左利きで鋭いフォアが武器。兵庫・駿台甲英高(現西宮甲英学院)出、1メートル59、52キロ。25歳。千葉県出身。

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