内村 金へ好感触!リオ本番の跳馬器具「しっくりきた」

[ 2016年6月11日 05:30 ]

本番でも使われるシュピース社の跳馬の感触を確かめる内村

体操男子日本代表 合宿公開

(味の素ナショナルトレーニングセンター)
 本番器具に手応え十分だ。内村航平(27=コナミスポーツ)ら体操男子のリオデジャネイロ五輪代表が10日、都内の味の素ナショナルトレセンで合宿を公開。この合宿から、リオ五輪で使用されるドイツ・シュピース社の跳馬で練習をスタート。大技の「リ・シャオペン」に挑むキングは、好感触を得た。

 練習を重ねるごとに、自信は確信に変わる。この合宿から、跳馬は国内メーカーのものから、リオ五輪本番と同じシュピース社のものが導入された。内村は同種目で大技の「リ・シャオペン」に挑む。器具のフィーリングは成否に直結するが、「僕はめちゃくちゃやりやすかった。今までにないくらい、しっくりきた」と確かな手応えを口にした。

 これまでの体操人生で初めてとなる、シュピース社の跳馬。合宿初日の前日9日に初めて触れたが、相性はバッチリだ。「跳馬自体の動きが前後に揺れるタイプ。僕の技が前後の揺れに合っている」と説明し、手をつく部分も、「柔らかくて跳ねる感じ」と続けた。同種目を得意とする“ひねり王子”白井ですら、「まだタイミングが合わない」という器具も、キングにはひれ伏した。

 リオ五輪の器具は、床運動はフランスのジムノバ社、他の5種目はシュピース社が提供。味の素トレセンには床運動、跳馬、あん馬は本番と同じ器具、つり輪、平行棒、鉄棒はシュピース社に感覚が近いオランダのヤンセン社の器具がある。ヤンセン社の器具で行われた13年世界選手権も個人総合で優勝。「跳馬さえ合わせれば大丈夫」。12年ロンドン五輪は、しなり方が日本のものとは違うジムノバ社の鉄棒に苦労したが、リオに向けて不安はない。

 ロンドン五輪を含め、世界大会7連覇中の個人総合には、今は興味を示さない。全ては04年アテネ以来、12年ぶりとなる団体総合V奪回のため。「アテネを再現するのとは違う。時代は流れていっているし、より難しいことをやっている自負はある。難しいことをやっている上で、同じくらいの完成度でやって、プラス結果をもってきたい」。跳馬で大技を決めれば、悲願の団体制覇がグッと近づく。

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