充実の全勝V 鬼に徹した15日間「土俵に立つと違う白鵬がいる」

[ 2016年5月22日 18:10 ]

<夏場所千秋楽>石浦を従えパレードに出発する白鵬

大相撲夏場所千秋楽

(5月22日 両国国技館)
 結びの一番で鶴竜との白熱の横綱対決をうっちゃりで制し、12度目の全勝優勝を決めた白鵬。取組の厳しい顔から一転、笑顔で観客の声援に両手を挙げて応えると、優勝インタービューで「全勝は気持ちがいいです」と話してさらに相好を崩した。

 場所前に古傷の左ひざを痛め、場所3日目にもさらに足を負傷し「どうなるかと思った」という。しかし「自分では分からないが、土俵に立つと違う白鵬がいた。2人の白鵬がいるんじゃないかと思った。土俵を降りたら優しいから」と冗談も交えながら、15日前土俵では鬼に徹したことを強調した。

 春場所からの連勝は「29」に伸び、通算1000勝まであと13勝に迫った。次場所の名古屋場所での達成を見据え「応援してくださる方に大記録を見せられればいい」と宣言。それでも最後は「とりあえずゆっくり休みたい」と充実した表情を見せていた。

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