【砂村光信の目】守備の反則響いたサンウルブズ 五郎丸は持ち味出ていない

[ 2016年5月22日 10:18 ]

スーパーラグビー第13節 サンウルブズ25―35レッズ

(5月21日 ブリスベン)
 サンウルブズは自陣での反則が痛かった。スクラムとモールの防御は試合中に修正していたが、肝心の場面でプレッシャーをかけられ、いずれもコラプシングの反則を取られていた。SRのレベルで自陣で反則を犯すことは即失点につながる。

 一方、攻撃ではサインプレーがよく決まり、クリーンブレークで11―4と相手を上回った。SOピシが仕掛けるプレーにFBフィルヨーンも顔を出すようになり、形が整ってきた。日本人選手も経験を積んでおり、特にCTB立川が素晴らしい。ボールを必ず生かし、タックルは最後まで諦めず、密集では相手2人目の膝下に入るサポートプレーが光る。FW第1列も従来の控え選手がプレーする時間が長く、6月の日本代表で2セット組める計算が立った。

 五郎丸はプレースキックで得点を挙げる仕事は十分に果たした。もっともレッズのサインプレーに絡む場面が見られず、攻撃面の持ち味は出せていないように感じた。(元U―23日本代表監督)

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2016年5月22日のニュース