五輪聖火、空路ブラジルへ アテネで引き渡し

[ 2016年4月28日 00:18 ]

 ギリシャ・アテネのパナシナイコ競技場で27日、国内を巡ってきた五輪の聖火をリオデジャネイロ五輪の大会組織委員会に引き渡す式典が開かれた。五輪は27日で開幕まで100日となった。

 式典にはギリシャのパブロプロス大統領や五輪関係者が出席。ギリシャ・オリンピック委員会のカプラロス会長が聖火をリオ五輪組織委のヌズマン会長に手渡した。古代五輪発祥の地、ギリシャのオリンピアで21日に採火された聖火は空路ブラジルに運ばれる。

 ブラジルでは、5月3日の首都ブラジリアを皮切りに300以上の都市を巡り、8月5日の開会式でリオのマラカナン競技場の聖火台に点火されるまで約3カ月間、陸路2万キロ、空路1万6千キロを約1万2千人の走者がつなぐ。

 引き渡し式典でカプラロス氏は「聖火のブラジルへの旅がここから始まる。大会の成功を祈ります」とあいさつした。

 ギリシャ国内での聖火リレーでは、内戦が続くシリアからの難民イブラヒム・フセインさん(27)も参加し、アテネの難民収容センター内で26日、走者を務めた。

 リオ五輪には200以上の国・地域から1万人以上の選手が出場。中東などから欧州に難民らが殺到する事態を受け、国際オリンピック委員会(IOC)は「国」を失った選手への支援を表明し、初めて「難民五輪選手団」の編成を決めた。(共同)

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2016年4月28日のニュース