わずか1・52点差…17歳・宇野 初陣2位も貪欲「1番が良かった」

[ 2015年10月25日 16:11 ]

表彰台で銀メダルを掲げる宇野昌磨(左)。中央は優勝したマックス・アーロン、右はジェイソン・ブラウン(AP)

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 スケートアメリカ最終日

(10月24日 米ウィスコンシン州ミルウォーキー)
 17歳の宇野昌磨(中京大中京高)がシニアのGPシリーズデビュー戦で堂々たる存在感を見せた。フリーで圧巻の演技を披露してトップの176・65点をマークし、SP4位から巻き返しての2位。初優勝を果たしたマックス・アーロン(23=米国)と合計ではわずか1・52点差だったが、本人は「いい演技だったとは思うが、1番が良かったという気持ちもある」と貪欲に語った。

 前日のSPでは「気持ちが先走って自分の軸がどこか意識できなかった」と後半の4回転トーループで痛恨の転倒。大きく減点され、4位と出遅れた。それでもフリーでは気持ちを切り替え、「トゥーランドット」に乗って冒頭の4回転トーループの着氷を持ちこたえると、その後は危なげない演技を披露。後半に4回転トーループ―2回転トーループの連続ジャンプを決めると場内は沸き、演技終了前からスタンディングオベーションが巻き起こった。

 初陣としては上々の出来。宇野はフリーの演技終了後は会心のガッツポーズを披露したが、「いろいろな取りこぼしから2位という結果になってしまった」と反省の言葉も口にした。次戦は来月14、15日のフランス大会となるが「ファイナルへ行くには次も頑張らないといけない」と気持ちを引き締め、スペイン・バルセロナでのGPファイナル(12月)出場を目標に掲げた。

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