葵1差2位!姿勢チェックでパット即修正 初の最終日最終組

[ 2015年10月25日 05:30 ]

第3日、通算8アンダーで2位の大西葵。9番で第2打を放ち、打球の行方を追う

女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース第3日

(10月24日 兵庫県三木市 マスターズGC=6543ヤード、パー72)
 プロ2年目の新星、大西の快進撃が止まらない。前日の2日目で自身初の首位に浮上すると、この日はスコアを2つ伸ばして自身初の最終日最終組を確定。「この位置にいられるとは思っていなかった」と振り返った。

 森田理香子、テレサ・ルーと同組で朝から大勢のギャラリーを引き連れてのラウンド。「組み合わせに緊張して最初の3ホールは思ったところに打てなかった」と1番で3メートルのバーディーチャンスを外した。それでもジュニア時代から憧れる森田の姿に「私だけオドオドしていて理香子さんはとても堂々としている」と刺激を受け、緊張がほぐれると6番で3メートルのスライスラインを読み切ってバーディーを奪った。

 もともとパッティングのスライスラインが苦手で「入れようと思ってカップ1個半くらい体が左に向いてしまう」ことから、キャディーの市原大輔さん(35)に後方から体の向きをチェックしてもらい、打つようにしている。最終18番も1メートルのスライスラインが残ったが、体の向きを確認してもらってから打ったバーディーパットはしっかりカップに収まった。

 市原さんの兄は男子プロでツアー1勝の市原建彦。7月に茨城県内で4日間の合宿を行い、大西はショットの当たりが薄いという悩みを市原に相談した。「左腰が逃げているから骨盤の位置を意識して」という助言を受けてからはパットだけではなくショットも磨いてきた。打つ前に左腰に左手を当てて骨盤の位置を確認。成長につなげた。

 今季は前週まで31試合に出場して予選通過は4回。獲得賞金は138万円(115位)とシード圏外だが、いきなり初優勝のチャンスを迎えた。「(優勝を)考えていないと言ったらうそになる。緊張すると思うけど、それに押しつぶされずにやりたい」。突如現れたシンデレラはハッピーエンドをつかみ取るため、勝負の残り18ホールを迎えようとしている。

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