宇野“ホロ苦”GP初陣SP4位 軸意識できず4回転転倒

[ 2015年10月25日 05:30 ]

男子SPで演技する宇野昌磨

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 スケートアメリカ第1日

(10月23日 米ウィスコンシン州ミルウォーキー)
 男子ショートプログラム(SP)でシニアのGPシリーズにデビューした昨季の世界ジュニア王者・宇野昌磨(17=中京大中京高)は、80・78点の4位と出遅れた。24日(日本時間25日)のフリーで逆転を狙う。女子SPは昨季の世界選手権銀メダリスト・宮原知子(17=関大高)が65・12点で3位につけた。

 初めてのシニアのGPシリーズで、高まる気持ちを抑え切れなかった。演技前は「張り切っていて、逆に足が震えていた」と言う宇野は、後半の4回転トーループで尻をついて転倒し、大きく減点された。「高く跳んだが、気持ちが先走って自分の軸がどこか意識できなかった。自分の演技はできたが、課題はジャンプ」。テンポのいい曲に合わせてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や切れのあるスピンを決めただけに、悔しいミスだった。

 ただ、SP首位のアーロンとは5・89点差。フリーは10月上旬のジャパン・オープンで、非公認ながら185点台の高得点を出した。ベストの演技ができれば、まだ逆転を狙える。「これで満足しては駄目。もっと頑張らないといけない」。羽生結弦や浅田真央でもできなかったGPデビュー戦優勝へ、17歳は前を向いた。

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