【丸山茂樹メジャー基準】グリーン攻略へ覚悟決めて打て

[ 2015年7月18日 08:57 ]

第1R、8番でラインを読む松山(AP)

USPGAツアー第144回全英オープン

(7月17日 英国セントアンドリュース・オールドコース=7297ヤード、パー72)
 松山は初日に出遅れたが、やはり懸念していたパットがブレーキになった。ストロークに問題はない。ただラインが読めていないように感じる。

 セントアンドリュースのグリーンは明確に切れるラインは読みやすい。しかし、かすかに曲がるようなラインを見極めるのが非常に難しい。疑問を持ちながら打つと、逆に行ったり、急に切れたり、まっすぐ抜けたりということがよくある。

 例えばラインの後方から見た時にはそれほど切れないように見えるのに、アドレスした時には凄く切れるように見えることがあるのではないか。

 パットが入っている選手は考え方が違うのだろう。「外れてもいい。ここにしか打たない」と覚悟を決めて打てるか。そこがグリーン攻略のカギになるかもしれない。

 初日は午前中は穏やかな天候で午後から風が強くなった。そのため午前の早い時間にスタートした選手が有利だった。

 僕が知っているセントアンドリュースは芝が茶色で地面が硬くスピンで球が止まらないというイメージ。今年は雨の影響で芝が緑色だし、午前中は同じコースとは思えないほど球がピタピタと止まっていた。風が吹き始めたことでようやく聖地が牙をむいた感じだ。

 上位の顔ぶれは予想通り。D・ジョンソン、スピース、デーら全米オープンで活躍した選手に加え、シュワーツェル、ウェストヘーゼンらこのコースを知っている欧州ツアーの強豪もいる。

 日本ツアーから参戦している選手たちは全英オープン独特の難しさに対応できていない。良いプレーをしていてもちょっとしたミスから大崩れしてしまう。それがメジャーだ。一日でもいいから良いスコアを出せるように頑張ってもらいたい。 (プロゴルファー)

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