藤田、我慢覚悟も痛恨4ボギー 通算2オーバーに後退

[ 2015年7月18日 05:30 ]

2番、朝の豪雨でできた水たまりに藤田の姿が映る

USPGAツアー第144回全英オープン第2日

(7月17日 英国セントアンドリュース・オールドコース=7297ヤード、パー72)
 競技開始後に大雨のため中断し、約3時間後に再開された。41位で出た藤田寛之(46=葛城GC)は1バーディー、4ボギーの75で回り、通算2オーバーでホールアウト。151位で出た岩田寛(34=フリー)は70で回り通算5オーバー。第1ラウンドは松山英樹(23=LEXUS)が72で64位。ダスティン・ジョンソン(31=米国)が65で首位だった。

 第2ラウンド、藤田は1番からティーオフ。残り130ヤードの2打目をグリーン奥のラフに打ち込んだ。アプローチも寄せきれず5メートルのパーパットも外れてボギー発進。「2日目もギリギリの戦いになる。何とかパーをセーブしてチャンスをものにしたい」と我慢を覚悟していたが、痛恨のスタートとなった。その後、11番で落とすと、13番は1メートルのパーパットを外し、14番は2打目をバンカーに打ち込んで連続ボギー。15番で2メートルを沈めて1つ取り返したが、通算2オーバーに後退した。

 強風の中で耐え抜いた第1ラウンド後、藤田は「風が半端じゃない。どう打っていいか分からなくなったけど、この状況でボギーが1つというのは評価できる。後半は100点満点のゴルフができた」と頬を緩めた。

 スーパープレーで難所を切り抜けた。1アンダーで迎えた17番パー4はこの日の平均スコアが4・833で難易度1位のモンスターホール。左ラフからの3打目は「ひっかかるのを警戒して」ハーフトップになりグリーン右の舗装路に挟まれた芝地へこぼれた。ピンまでの距離は約15ヤード。4打目は地面の硬いリンクス用にバンスを削ったSWでフワリと浮かせるとボールはフック軌道を描いてそのままカップイン。スタンドからの喝采を浴びた。「うれしかった。メジャー特有の歓声で鳥肌もの」と興奮気味に振り返った。

 セントアンドリュースでの全英オープンはこれで3度目。「過去2回はコースマネジメントが分かっていなかった」と05年は41位で、10年は予選落ち。米ツアーに出場する際はツアー17勝のジム・フューリクと練習ラウンドをすることが多く、キャディーのピーター・ブルース氏に英語をチェックしてもらってラウンド依頼のメールを送った。14日に18ホールの練習ラウンドを行い、「ジムが徹底的に刻んでいるのを見て、こういうやり方があるのかと勉強になった」と手本にしてアンダーパー発進につなげた。

 ▼藤田寛之 余計なボギーを叩いたし、なかなかバーディーが取れなかった。昨日は我慢できたけど、今日は中盤でボギーが続いたのが痛かった。この経験は必ずプラスになる。

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