山下2位も充実「収穫の1週間。今後につながる」

[ 2015年4月20日 05:30 ]

18番、決めれば首位に並ぶバーディーパットを外し悔しがる山下

男子ゴルフツアー 東建ホームメイト・カップ最終日

(4月19日 三重県桑名市 東建多度カントリークラブ・名古屋=7081ヤード、パー71)
 2打差から出た山下和宏(41=ザ・サイプレスGC)は、7バーディー、2ボギーの66で回り、通算14アンダーで1打及ばずの2位に終わった。初優勝こそ逃したが自身9回目の最終日最終組で初めて60台をマークし、今後への大きな手応えを得た。マイケル・ヘンドリー(35=ニュージーランド)がこの日のベストスコアタイの64を出し、通算15アンダーで日本ツアー初優勝を飾った。

 最終18番のグリーン上で、山下の目が鋭く光った。先にホールアウトしたヘンドリーに追いつくにはバーディーを取らなければならない。クローグリップのパターで7メートル先のカップを果敢に狙ったが、ボールは右へ抜け初優勝はまたもお預け。それでも山下の表情には充実感がにじみ出ていた。

 「あれだけ打ち抜くことができた。今のパットなら何とかなると思えた収穫の1週間だった。悔しいというより、今後につながる」

 9回目の最終日最終組にして初めて納得のスコアを出せた。7番、8番で連続ボギーを叩き、最終日最終組で1度も60台を出したことのない勝負弱さが顔を出しそうになったが「ちょっとでも抵抗したい」と自らを鼓舞した。すると9番でバーディー。16番では6メートルのバーディーパットを入れるなど課題の小技を克服し、サンデーバックナインで5バーディーと爆発した。「成功体験がまた一つできた」。初優勝はもう手の届くところにある。

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2015年4月20日のニュース