リオ五輪ボート&カヌー会場が“死の湖”に…魚の死骸37トン

[ 2015年4月20日 13:42 ]

魚が大量死しているのが発見された五輪でカヌー、ボートの競技会場として利用される予定のリオデジャネイロのロドリゴ・デ・フレイタス湖で(AP)

 リオデジャネイロ五輪でボートとカヌーの競技会場になっているロドリゴ・デ・フレイタス湖が“死の湖”となった。今月に入って大量の魚の死骸が湖面に浮き、回収した魚はすでに37トン。リオデジャネイロの当局では「水温が上昇したため」としているが、生物学者は「環境汚染が招いたもの」と指摘しており、五輪の開幕までさらに論議を呼びそうだ。

 下水処理場の建設の遅れなどからリオデジャネイロ市内の水質汚染は依然として悪化しており、ヨットの競技会場となるグアナバラ湾では大量のゴミが浮いて海水も濁っている状態。五輪組織委員会のヌズマン委員長は「開幕までには問題はなくなっているだろう」と語ったが「自分は元バレーボールの選手。専門的な知識がなく方法を口にする立場ではない」と“完全浄化”への具体策を示すことはできなかった。

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