米岡初頂点 リオ・パラリンピックへ手応え

[ 2015年4月20日 05:30 ]

男子フルマラソン盲人の部・優勝の米岡聡

スポニチ主催第25回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソンかすみがうら大会

(4月19日 茨城県土浦市川口運動公園北側交差点スタート、同陸上競技場ゴール)
 過去最多の2万8180人がエントリーして行われ、盲人の部は米岡聡(29=三井住友海上)が2時間50分39秒で初優勝を飾った。また、男子フルマラソンは早坂光司(31=ジャムコエアロ)が2時間20分19秒で、同女子は石橋早希江(28=熊谷市陸協)が2時間41分27秒の大会新記録で優勝した。

 昨年は2位だった米岡が、4年連続の挑戦で念願の初優勝。「後半はへばってしんどかったが、沿道の声援が励みになった」と感謝を口にした。生まれてすぐに右目の視力を失い、左目も10歳ごろの事故をきっかけに光を失った。樋口裕介さん、藤田欣也さんの2人の伴走者に普段の練習からサポートを受け、この日も3人の力を結集して快走。「周りのサポートがあってここまで来られた」と感謝は尽きなかった。

 26日には盲人マラソンの世界選手権がロンドンで行われる。昨年は選考会で代表入りに挑戦も、わずかに届かず悔しさを味わった米岡。「まだ日本代表には入ったことがないので、必ず入りたい」と来年のリオデジャネイロ・パラリンピック出場を狙う。「日本の選手はレベルが高いので、2時間40分は切りたい」と優勝に満足することなく、次の目標を口にした。

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2015年4月20日のニュース