米では連続予選落ちも…さくら 国内開幕戦で“リセット”

[ 2015年3月5日 05:30 ]

健闘を誓い乾杯する(左から)宮里美香、横峯、諸見里、香妻

 女子ゴルフツアーの開幕戦、ダイキンオーキッド・レディースは6日から3日間、沖縄・琉球GCで開催される。今季から米ツアーに本格参戦している横峯さくら(29=エプソン)は4日、イン9ホールの練習ラウンドを行った。米ツアーでは苦しい戦いが続くが、過去10度の出場でトップ10入りが7度という相性の良い大会を制し、今後に弾みをつける。

 新天地で不振にあえぐ横峯が心機一転、国内ツアーの初戦を迎える。雨が強まる中、午後2時に練習ラウンドを開始。「今年は(米ツアーで)2試合こなしてからのダイキンなので、開幕戦というよりは試合の延長という感じ」とこれまでとは違った立場での参戦に新鮮さを感じているようだった。

 今年から米ツアーへの本格参戦を表明し、2試合に出場したが、いずれも予選落ち。国内ツアーでは101試合の連続予選通過記録を持つなど抜群の安定感を誇る横峯にとってまさかの結果となった。不振の原因は言葉や移動など不慣れな環境面、芝質の違いや外国人選手と比べて劣る飛距離など技術面での対応。そして、「自分の知らないうちに気負うところがあった」という精神面だ。それでも、夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏と二人三脚でツアーを戦い、話し合いを重ねるうちに「試合を重ねて、その中で自分の足りないものを補えたらいい」と心に余裕ができた。

 13年大会はプレーオフの末に敗れて2位となるなど、相性のいい今大会は自分をリセットするにはもってこいだ。この日は雨の中を練習ラウンド。「例年はそれほど気にならないが、(第1打の)ランが出ない分、セカンドショットが凄く長く感じた」という。大会期間中は雨の予報が続いており、水を含み重くなった芝ではボールを転がして飛距離を稼ぐ計算を立てられない。この日は風対策としてユーティリティーもテスト。第2打以降のクラブ選択を攻略の鍵に挙げた。

 国内ツアーで23勝を挙げている横峯にとって開幕戦は手にしておきたいタイトル。「おととしも優勝に届かなかったので、今年こそは頑張りたい」。結果を自信に変えて、米国でも満開のさくらを咲かせたい。

続きを表示

2015年3月5日のニュース