「聖地」鉄筋むき出しに、国立競技場の解体工事を公開

[ 2015年3月5日 10:15 ]

解体工事が進む国立競技場=5日午前、東京都新宿区

 2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとして建て替えられる国立競技場(東京都新宿区)の解体工事が5日、報道陣に公開された。1964年東京五輪の舞台になった日本スポーツ界の聖地は、スタンドは鉄筋がむき出しで、かつて選手が駆けたトラックや芝生の上には鉄くずやコンクリート片が積まれた。

 座席の取り外し作業などに続いて、2日から大型重機による建物本体の本格的な取り壊しに入った。日本スポーツ振興センター(JSC)の担当者は「壊されていくことは個人的には正直寂しい」と話した。9月末の完了を目指す。

 約8万人収容となる新国立競技場の建設は10月に始まり、ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の開幕戦と決勝の会場として使用される19年に完成する予定。

 解体工事は当初、昨年7月に開始予定だったが、入札の不調やJSCの不手際で業者の選定が難航し、大幅に遅れた。

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