700グラムで生まれ…双子の「妹」死産の影響で壊死していた右足切断

[ 2015年3月5日 05:30 ]

笑顔でインタビューに応じる藤井美穂
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パラサイクリング 藤井美穂の挑戦

 ≪背景≫1994年(平6)10月31日、茨城県水戸市内の病院で帝王切開手術が行われた。出産予定日は翌95年1月12日。由美子さんのおなかの中の双子の1人が息絶えており、もう1人の命を救うための手術だった。

 29週と4日で取り上げられた「姉」の体重は700グラムほど。死産となった「妹」の影響で右足は壊死(えし)していた。体重1キロを超えた生後10日目、その右足を付け根部分から切断し命をとりとめる。美穂と名付けられた乳児は、活発な少女へと育った。瑠美と名付けられるはずだった妹の分まで楽しもうとしているように。

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